トレーシィングペーパーの画像ファイルについて(Hyper-Paintチュートリアル 使い方 講座)


トレーシィングペーパーの表示の方式が以前のバージョンから大きく変わりました。
以前のバージョンとは異なりキャンバスの画像を重ねる際に0から255の範囲の値を用いてその値の応じた濃さでトレース下絵にキャンバスの画像を重ねるようにしました。
この重ねる際の透明度はユーザーがキャンバスに描画することにより生成されます。(トレーシィングペーパーを使っていない時も生成されていますので描画途中からも下絵と合成が可能です)キャンバスにファイルから画像を読み込んだり昔に作成した画像の場合は重ねる際の透明度がゼロになっていますから下絵画像は表示はされませんので注意が必要です。
また下絵画像も同様でユーザーが描画した場合はの0から255までの透明度を持っていますが下絵を読み込んだ場合は透明度はゼロになります。
このキャンバスを重ねる際の透明度の保存場所は特別にもうけていません。元々Hyper-Paintで扱う画像は32ビットビットマップ画像ですからRGBの各プレーンに赤、緑、青の成分が保存されますが8ビット分余っていますのでこの余っている部分に合成の際の透明度を保存していますので今までのファイルで十分間に合います。
従来どおり保存した場合は下図の透明度の部分がゼロになりこの部分のデータは失われます。
但し作業途中でhyper-Paintを終了して再度再開した場合は透明度の部分も保存されますしアンドウデータの場合も保存されますので以前と同じくトレーシィングペーパーを使用できます。



画像をBMP形式保存する場合に下のような保存ウインドウで。

フルカラー24(ビット)をチェックしているとアルファデータは保存されません、フルカラー32(ビット)をチェックしているとアルファデータは保存されます。そして再度読み込んでアルファデータを利用することができます。
この場合はいくらかサイズが大きくなります。この画像ファイルはれっきとしたBMP画像ファイルですがアプリケーションによっては読み込むことが出来ない場合があります。
下図のような筆で描いた画像をアルファデータを残す形でBMP保存すると

後にキャンバスに読み込んでからトレース表示すると下図のようにアルファデータが残っていることが分かります、もしアルファデータを残さない形でBMP保存すると後に読み込んだ場合全てが不透明となりトレース表示の際下絵はキャンバスに全ての範囲隠れてしまいます。


アルファデータを説明しますと合成の際に下図のように下から、トレース下絵、アルファデータ、キャンバスと3枚重なっているとします、上方から見た場合に下絵に合成されるキャンバスはアルファデータの透明な部分は合成されずにアルファデータの不透明なキャンバスの部分が下絵画像と合成されます、結果下図の右のように合成されます。
この場合のアルファデータは分かり易くするため完全に透明な部分と不透明な部分だけでできていますが多くの場合透明と不透明の中間のデータを持つことが出来ます。

このアルファ値と混同しやすいものにGIFやPNGの透明色があります、アルファ値は画面上の透明度を表すアルファプレーンを画像そのものの他にもっていてそのアルファプレーンのアルファ値により画像の透明度を表しているのに比べGIFやPNGの透明保存する際の透明色は全く別物でGIFやPNG画像の表示の際に表示しない色を1色決めておくことによって背景などを透明にする方法です。ですからアルファ値のように中間の値などというものは無く透過するか透過しないかのどちらかしかなく実際には透過といっても本当の透過ではなく表示の際に表示しない部分があるだけです。

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