コンピュータに使われる色の解説(Hyper-Paint チュートリアル 使い方 講座)

コンピュータの色は下図のように3つの電子を打ち出す電子銃から電子を飛ばしその電子はシャドウマスクという穴がいっぱいあいた鉄板の一つの穴を通り、蛍光体が塗られたガラス板にあたり光を放出します。赤、緑、青の3つの電子銃から出た電子はそれぞれ赤、緑、青の3つの蛍光体に当り赤、緑、青の光りを出します。赤、緑、青のそれぞれの強さの段階は0から255までの256段階ありそれぞれの強さの割合で色が表されます。
この赤、緑、青の3つ一塊で1つの色が表されこの塊1つを1つの点、ピクセルといいます。コンピュータは数多くのピクセル集まりで1つの画像を表示します。まずこのことを覚えておきましょう。


下図のような1点(ピクセル)の色は赤(R)、緑(G)、青(B)の強さの割合によって表されます。

下の画像の白枠の部分を拡大した画像を見て頂けれは画像が1つ1つの色の点で表されているのが分かって頂けると思います、繰り返しになりますがこの1つ1つの点をピクセルと言います。

色の点であるピクセルの色は赤(R)、緑(G)、青(B)の三つのそれぞれの原色の強度の組み合わせで表されます

緑成分が大きいと緑がかった色になり赤成分が強いと赤っぽい色になります、赤、緑、青の各成分の大きさの違いが少ないとくすんだ色になりますし、赤、緑、青の各成分が大きいと明るい色になりますし、逆に小さいと暗い色になります。


Hyper-Paintで表示される画像は内部的には32ビットビットマップの形式になっています。
これは画面表示が16ビットあるいは24ビットカラーになっている時でも内部的には32ビットビットマップの形式になっています。
Hyper-Paintの32ビットビットマップの形式の画像の1つの点は下図のように8ビットづつ4つの

部分で現されR,G,Bの各部分は0から255の強度を持つことができます。
これらR,G,Bのそれぞれの強度の違いによって256X256X256の約1670万色を表すことができます。透明度の部分の8ビットはHyper-paintではトレーシィングペーパーの時の合成の透明度に使用しています。

下の図は筆で描いた画像ですが、Hyper-Paintはフルカラーを扱うソフトですから筆ですっと描いただけでもその中にはある幅を持ったデータが存在します。例えばaからbまでのラインの部分で見てみると右下の図のようになります。つまりaからbまでのラインの部分にはqの範囲内の多くの値を持った点(ピクセル)が存在するわけです。このことはフルカラーの画像のある狭い範囲を取って見た場合でも一見単一色に見えてもそれぞれの点がバラツキを持った値を持っていることが普通ですからペイント(塗りつぶし)を行った場合にはほんの一部の範囲しか塗ることが出来ません。Hyper-Paintではそのためにあるバラツキを持った範囲を塗ることが出来るように色幅という考えを作りだしました。

例えば下の画像のaからbまでのラインをみた場合色の値の変化が右下図のようだったとします。そしてc地点で塗り始めたとします。このときの色幅をpとするとc地点からpだけ値の小さいeからc地点からpだけ値の大きいdまでの範囲が塗ることができます。左下の図で言えば例えばqの破線で示した範囲が塗られることになるわけです。色幅pを大きくすると塗られる範囲は広くなりますし小さくすると当然狭くなります。このような色幅の考え(概念)はペイント以外にも色置換や矩形コピーの抜く色(透明色の幅)その他多くの場面で必要になりますので是非覚えておいてください。

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