Hyper-Paint (ハイパ−ペイント)レンズによる歪の補正(Hyper-Paintの使用法解説)(Hyper-Paint チュートリアル 使い方 講座)

デジタルカメラで上方向から撮影したら写真のように上が膨らみ下側はすぼまってしまいました。これはこれで良いのかも知れませんが、変形で補正できないか挑戦してみることにしました。
実際Hyper-Paintの変形フィルタはどんなレンズ収差補正も可能なくらい変形フィルタ機能が充実しています。
特にグラデーションと組み合わせることによりグーンと補正の幅が広がります。

まずフィルタの変形2のウインドウを開き  のボタンを押し下げます。次にグラデ-ションのウインドウを開き上向き矢印のラジオボタンをチェックします。グラデ-ションの回転はしません。次に変形2のウインドウのなかの位置グラデ-ションをチェックします。変形の強度は62にします。プレビュで確認し実行します。

下の画像のように、かなりカメラのレンズによる歪は取れたようです。
ただ今回は歪が大きいので、変形の強度を大きくしましたが、大きくすると、画像が荒れたり画像の各部の大きさが不自然になったりしやすいのでできるだけ強度は小さめに使ってください。



ver.11.9Q以降では変形3フィルタでもレンズの歪を矯正することが出来ます、下図のようなボタンを押し下げておいて強度を調整して「実行」ボタンを押します。

下図がフィルタ実行後の画面です。

変形3フィルタの下図の○印の台形に変形するボタンでは強度をマイナスにすることができます、例えばのボタンの場合に強度をマイナスにすると画像の上方向が広がります。
他のボタンも同様に縮むのではなく広がります。この強度をマイナスにすることができるのはVer.12.2Hの途中でひらめいたのでもしお手元のHyper-Paintでできない時は最新版をダウンロードしてください。


これくらい極端に上部が窄まった画像をの変形を強度 -45 で変形すると

強度を大きめにすると下図のように幾らか湾曲する場合があります

そういう場合は下図のようにたる型変形で補正をします

そうすると下図のようにほぼ湾曲を取ることができます。

:現在のバージョンでは下図のようにすると一発で適正に補正できます。

ver.12.2Tから台形変形(パースペクティブ変形)による湾曲を補正する機能が追加されました。(デフォルト)この機能を解除するには下図のように台形変形ウインドウの右クリックメニュの「台形変形の湾曲を補正する」のチェックを外します。

下図のような画像を台形変形して補正すると

同時の湾曲も補正されて下図のようになります。

湾曲補正を無しにして台形変形すると下図のように湾曲します。


Hp122Pより下図のように台形の中心の位置をスクロールバーで移動できるようになりました。
これにより補正できる画像の範囲が広がりました。
単に台形に変形できるだけでは補正できる画像は少なく中途半端な機能になってしまいます。台形に変形できるとともに台形の中心を移動できることや台形変形による歪曲を補正できないと実用的とは言えません。

スクロールバーの操作だけではなくプレビュをドラッグしても移動できます。

例えば下図の左のような画像は台形変形の中心が中央ではうまく補正できませんが、台形の中心を左に移動させると下図の右のように補正できます。

Hp122Pよりキャンバスにグリッドを表示している時は変形1、変形2、変形3(樽型変形、台形変形など)のプレビュにグリッドを表示するようになりました。グリッドをガイドにして正確な補正がしやすくなりました。

台形変形の強度をプラスにすると変形の方向に縮み強度をマイナスにすると変形の方向に間延びします。つまり画像の縦横比が変わってしまいます。台形変形で縦横比を変えないためには下図のようにウインドウの右クリックメニュの「台形変形を画像の中心を境に拡大縮小する」をチェックするとこの縮んだり間延びしたりが大幅に緩和されます。

下図はチェックした時としない時を分かりやすく説明したものです。

下図のように中央から膨らんだような画像を修正してみます。

樽形変形のフィルタを開き○印のボタンを押し下げプレビューを確認して強度を調整します。今回は14にして実行ボタンを押します。
Hp122Pより変形1、変形2、変形3(樽型変形、台形変形など)のプレビュに補完を行うようになり見やすくなりました。

そうすると下図のように歪のない画像に矯正されます。


ver.12.9P より樽型変形に下の4個の変形が追加されました。
色々レンズ収差補正を試しているとこの種類の補正も必要であることが分かったので取り付けた。これだけ多くの変形補正機能があれば恐らく足りないということは無いだろうと思う。


これら補正の例を下に示します。この例ではグラデーションを上に向かって強くするようにしています。

これらフィルタもマスクやグラデーションに対応しています。





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