図形描画の繰り返し機能(Hyper-Paint チュートリアル 使い方 講座)

描画にフロ-ト状態を経過するように設定されているときに直線、矩形、楕円、ポリゴン、スプラインの各機能では指定した通り位置を移動しながら指定回数繰り返し描画する機能があります。

例として下図のような作図を行う際に非常に便利に大きく手間を省くことが可能になります。
下図に多くの矢印を作図する場合を例としてみます。



まず下図のように直線で垂直線を指定してマウス右クリックして表示される描画ダイアログで「繰り返し描画」を指定します。


そうすると下図のように「繰り返し描画設定ダイアログ」が表示されますので、どちらの方向に繰り返すかの方向や繰り返し回数や繰り返し間隔などを指定します。
今回は右側の方向、繰り返し回数を4回、繰り返し間隔を50とします(ピクセル)


下図のように右側に等間隔に4回描画されました。


次に同様に矢印の矢の部分も繰り返し描画で描画します。


更に矢印全てを同様の繰り返し描画を使い描きます。


更に必要な部分を描画して完成します。


私は設計の門外漢なのでおこがましいですが図面を書く時に図形のフロート描画とこの繰り返し機能を併用するとかなり手間を省き正確な描画を行うことが可能になります。
下図はボルトの螺旋を繰り返し機能を使用して作図した例です。


その他繰り返し描画には多くのオプションがありますつまり
1.1描画ごと横移動距離 ピクセル単位
2.1描画ごと縦移動距離 ピクセル単位
3.1描画ごとの回転角度 度
4.回転の時の回転中心位置(図形の中心からの距離) ピクセル単位
5.1描画ごとの拡大値 ピクセル単位

下図はそれらオプションパラメータを使っての描画例です。
1. 1描画ごと横移動距離 8ピクセル  1描画ごと縦移動距離 4ピクセル 描画回数20回
2. 1描画ごと横移動距離 8ピクセル  1描画ごと縦移動距離 4ピクセル 1描画ごと回転角度10度 描画回数37回
3. 1描画ごと横移動距離 0ピクセル  1描画ごと縦移動距離 0ピクセル 1描画ごと回転角度10度 描画回数37回
4. 1描画ごと横移動距離 0ピクセル  1描画ごと縦移動距離 0ピクセル 1描画ごと回転角度10度 回転の中心を右端にした 描画回数19回
5. 1描画ごと横移動距離 8ピクセル  1描画ごと縦移動距離 4ピクセル 1描画ごとの拡大値5ピクセル 描画回数19回
6. 1描画ごと横移動距離 0ピクセル  1描画ごと縦移動距離 0ピクセル 1描画ごと回転角度10度 1描画ごとの拡大値5ピクセル 描画回数19回
これらパラメータはマイナスの値も可能でパラメータの組み合わせは無限の可能性があります。
描画にフロート状態を経過する機能とこの繰り返し機能を使えばCADソフトとしても十分使えると思います。

直線の繰り返し機能に矢印を付ける
下図のように繰り返し描画ダイアログの右クリックメニュで選択すると繰り返し描画の直線に矢印を付けることができます。

多くの応用が考えられますが例えば下図のような図が簡単に描けます。

繰り返し機能を使った簡単な花の描き方

花びらを滑らかに描くためにまずメニュの表示のフィルオプション表示をクリックしてフィルオプションダイアログを表示します、そして「輪郭線」と「スプライン」をチェックします、スプラインをチェックすることにより輪郭を滑らかな曲線にします


次に描画モードをポリゴンにして下図のように花びらを形作ります。注意として下図のように垂直に作図しておきましょう。

作図ができたらキャンバス上で右クリックして描画メニュを表示して「繰り返し描画」をクリックします。

そうすると下図の繰り返し描画の設定ダイアログが表示されますので、繰り返し回数を8回として、同じ位置で回転させるので繰り返し間隔の縦と横の両方を0とします、1描画ごとの回転角度は45度とします(360度を8回で回転させるので 360/8ということになるので)、回転の中心の位置を図形の中心より下側に少し図形の外にします、図形中心のYが46ですのでこれより少し大きめの50にします。設定が終わったら「描画」ボタンを押して描画を実行します。

そうすると下図のような「図形を塗りつぶしますか?」と聞いてきますので「はい」と答えます。

そうすると下図のように花が描かれます。


ver.11.3Aからは繰り返し描画で回転させる時下図のボタンを押すことにより簡単に図形の対応する位置を回転の中心にすることが出来ます。

最新版では繰り返し描画ダイアログを表示している時には下図のように回転の中心が点滅している点としてキャンバス上に表示しますのでキャンバス上で確認しながら設定することができます。
Hyper-Paintでは大抵の機能は視覚的に確認しながら設定することができます。このように分かりやすく使いやすいインターフェイスを備えています。ややもすればボタンやチェックボックスや他のコンポーネントの見た目だけがインターフェイスと思うようですがこれらはインターフェイスの1%ぐらいのものでもっともっと広い意味があるのです。

繰り返し描画を使って下図のような草むらを簡単に描く方法を紹介します。


まずツ−ルボックスの中のスプラインを選択してキャンバス上に下図のように作図しますこの時各ポイントは下から上へと作図します。

次に今回はパレットで筆の太さを9とし、太さ変化をオンにして変化の方向はだんだん細くなるように指定して変化速度は71ぐらいに設定します。筆の色は暗めの緑を選択して透明度は90前後にしてみます。

次にキャンバス上で右クリックして表示された描画メニュから「繰り返し描画」を選択します、そうすると下図のようなダイアログが表示されますので、繰り返し回数を120回とし横の増分を4縦の増分を0にし「位置を振る」のチェックボックスをチェックします。設定が終わったら「描画」のボタンを押して繰り返し描画を実行します。

そうすると「1描画ごとに太さ変化を初期化しますか?」と聞いてきますので「はい」と答えます。そうすると下図のように描かれます。
次にスプラインの各ポイントを前回とは少し形を変えます。そうすることによってより自然に再び繰り返し描画を重ねることができます。


次に再びキャンバス上で右クリックして表示された描画メニュから「繰り返し描画」を選択します。そして今回は回数を40回、横増分を12縦増分を0として「位置を振る」のチェックボックスをチェックします。設定が終わったら「描画」のボタンを押して繰り返し描画を実行します。この時筆の色は幾らか明るい色を選択しておきます。

そうすると下図のように簡単に草むらを描くことができます。



繰り返し機能にその他のオプションを追加することも可能である(例えば一定間隔で繰り返すだけではなく加速度の概念を加えて繰り返すごとに間隔を大きく或いは小さくしていくとかスプラインの概念を加えて自由に間隔を制御するとかアイディアはいくらでもある)が一般のユーザーはオプションスイッチが多くなるとすぐ混乱してパニックになってしまい使いにくいなどと書き立てるのでこの程度にしている。繰り返し機能に限らず他の多くの機能に関してもアイディアはいっぱいあるがこれ以上取り付けると何処かの民族のように両手で数えられる以上の数は「いっぱいいっぱい」ということになってしまうので取り付けるのを控えている。
今まで10年以上に渡り頻繁に改良し更新を繰り返してきたのは実際の所キーボードを打ち込むのもまどろっこしいほど次から次にアイディアが浮かびそれに追いかけられるように作ってきたからです。All Aboutに「フリーソフト作家がモチベーションを保つのは大変なこと」と書いているがそんなことは全くなかった。
アイディアはまだまだあるが他と比較しても機能的に十分過ぎるレベルではあるし上記の理由でこれ以上取り付けても周りがうるさいので暫く機能アップは休みということです。
がそのうち気が向いたら再開もありえる。

ちょっと時間があったのでこっそり加速度の機能も追加しておいた、下図は放物線状に描いたもの、繰り返しウインドウの右クリックメニュから呼び出し設定するが但しあえて説明はしない、使える人だけ使う。



詳しい説明はしないが加速度のダイアログにはどのように描かれたり貼り付けられるか設定すると表示されますので分かりやすくなっています。
こういうプレビュは大抵の機能にありますのでたいていの人には分かりやすくなっています。これ以上のことはご自分の努力でお願いします。


下図は他のページに下記のような記述を見つけたのだが結局どんなソフトでも各機能を良く理解して創意と工夫がなければ結局「あれもできないこれもできない」ということになってしまう。
結局それがその人のスキルの程度ということになる。

この人の望むことをするにはフィルタだけとは限らない。文字を貼り付けておいて筆モードを「指先」にして強度を190ぐらいとして描画モードを直線にして下図のように文字の左側に下から上側に垂直線を作図します。筆の太さを変えたり強度(筆の透明度)を変えたりすると感じを変えることができます。

その後右クリックメニュから繰り返し描画を選択して下図の○印のようにします。その後「描画」をします。これを2度ほど繰り返します。

そうすると下図のような画像ができます。

上の画像のままでも良いですしこれに同じ文字を同じ位置に再度貼り付けるとこうなります。

クレヨンウインドウ内のスクラッチ筆を使った場合は下図のようになります。スクラッチ筆の繰り返し描画にちょっとした不具合があったので修正してHp135.Qの同名で再度アップしておいた。

めらめら燃えている感じというなら指先筆のほうがよりそれらしいスクラッチ筆は上記のページにより近いがめらめら燃えている感じというよりも下方に落ちている状態を表現する時に近い感じがする。
web上にHyper-Paintを使って下図のような三菱のマークが簡単に描くことができると記述がありましたが手順の記述がなかったので詳しく作画手順を説明してみます。

作図に必要な平行四辺形は正三角形が二つ結合した形ですがこれを正確かつ簡単に作図するにはメニュの描画の「星型、台形、平行四辺形描画」をクリックします。

表示された図形2のダイアログの「平行四辺形描画のラジオボタンをチェックします。そして右側の○印の所で角度を60、高さを100、辺の長さを116にします。高さが100の場合辺の長さは高さ100をsin60で割った値116になります。

または「星型描画」の部分で頂点数を 2 切れ込み深さを 60 として「描画ボタン」を押します。

描画ボタンを押して実行すると下図のようなポリゴン図形が表示されます。この図形の中央のハンドルを操作して-60度に回転します。

下図は-60度に操作している所です。

そうすると下図のような図形になります。

右クリックして描画メニュを表示させ「フィル描画」を選択して描画して再び中央のハンドルを操作して+60度回転させます。

このポリゴン図形を下図の位置に移動して再びフィル描画します。

次に右クリックして描画メニュを表示して「左右反転」を選択して図形を反転します。

その後下図の位置に移動して描画メニュからフィル描画します。

そうすると下図のような三菱マークが完成します。

上記のような方法以外にも繰り返し描画機能を使うともっと簡単に描くことができます。下図のような基本となるポリゴン図形を表示している時描画メニュの「繰り返し描画」を選択して

繰り返し描画ダイアログを表示してオプションボタンを押し表示されたメニュの「360度の等分割角度」の「3等分割」を選択します。

そうすると繰り返し回数が3回、回転角度が120度にセットされます。また横増分と縦増分をどちらも 0 にしておきます。また下図の○印のボタンを押して回転の中心をポリゴン図形の下側にします。

その後「描画ボタン」を押して実行します。表示される「図形を塗りつぶしますか?」のダイアログは「はい」を選択します。

そうすると下図のように三菱マークが描かれます。

点対称描画によっても簡単に描けます。メニュの「描画」から点対称設定を選択して「3点対称描画」にします。

メニュの「描画」から「平行四辺形描画」を選択し下図のように設定して

描画位置を下図のようにして右クリックメニュから「フィル描画」を実行すると

下図のように描かれます。



               Home         Back

inserted by FC2 system