変形フィルタ時のグラデーションやマスクによるグラデーション処理(Hyper-Paint チュートリアル 使い方 講座)

Hyper-Paintの変形フィルタは多彩な種類と細かな調整が可能ですので大抵の補正はこれだけで十分ですがグラデーションやマスクと組み合わせで使うと補正できないものは無いと言い切っても良いくらいさらに多彩で微妙な事ができるようになります。マスクの濃さやグラデーションによって変形の強さを変える機能は他のソフトには無い独自の機能です是非理解して使いこなせるようになって下さい。

通常マスクの機能はマスク画面の明るさの程度によって描画のえがかれ方やフィルタのかかりかたが変わりますフィルタでは通常マスクの明るさが真っ白の場合は100%実行され真っ黒の場合は 0% 実行され中間の明るさの場合は(0〜255の中間128の場合)50%実行されます。

下図のようなマスク画面の場合はマスクが真っ白と真っ黒の部分しかなくこれに変形フィルタを実行すると

下図のようになります

しかし下図のように真っ白と真っ黒だけではなくその間の中間の明るさを持ったマスクの場合はどうでしょう。この状態のマスクの時にフィルタを実行すると

今までのマスクの方式では下図のように左側に向かってフィルタ前の画像とフィルタ後の画像が半透明に重なったようになります。変形フィルタ以外の場合はこういう方式で全く問題はありませんが変形フィルタの場合はちょっと違うのではないでしょうか?。それなので最近の版は考え方を変えて変形フィルタの場合はマスク画面の明るさの程度に応じて変形の強度そのものを変える方式にしました。

その新しい方式で左側が明るく右側に行くに従って暗くなるようなマスクの場合は下図のように左は通常に変形され右側に行くに従ってじょじょに弱く変形されるようになります。

もっと分かり易い画像を使うと上記のマスクの状態で下図のような画像に同じ変形フィルタを実行すると

下図のように左側から右側に行くに従って次第に弱く変形されるのが分かると思います。変形フィルタの場合はマスクに限らず濃さのグラデーションの場合も同様に機能します。

ver.12.9Lより昔のやり方でマスクやグラデーションを適用するか前述のようにマスクやグラデーションにより変形の強度が変化するようにするかは下図のように「マスクの明るさ或いはグラデーションの強さに依存して変形する」をチェックするかしないかによって選択できるようにしました。


マスクではなく濃さのグラデーションを組み合わせた場合も同様に機能します。下図のような画像を補正する場合について説明します。
変形フィルタの種類が多くマスクやグラデーションを組み合わせるとどんな補正も可能です。

樽型糸巻き型変形を開き下図のようなボタンを押しさげます。そうした場合上方部分は適正に補正されますが下部部分は逆に補正がかかりすぎになります。

下図が変形フィルタ実行の結果です。

こういう場合は濃さのグラデーションウインドウを開き上方にむかって強く下方に向かって弱く変形されるようにします。

その結果下図のように適正に補正されました。



極座標変形フイルタの強度を 4% 間隔で強くした場合をアニメにしてみました・。

注意としてマスクの場合はグラデーデションウインドウと違って若干精度が落ちてしまいます。マスクの場合は0から255までしか数値の範囲がありませんが例えば横800の画像の場合マスクでじょじょに処理する場合は滑らかに処理するには 0から800までの数値の幅が必要ですがマスクは0から255までしかありませんのでその分精度がおちます。



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