アニメ塗り用設定について(Hyper-Paint チュートリアル 使い方 講座)

通常の状態で描いた部分に塗りつぶしすると線にアンチエイリアスがかかっていたり直線や曲線がガタガタにならないように補完がかかっているために線の際に塗れない部分ができてしまいます。特にアニメ塗りを多用する絵を描く場合には問題ですのでそういう場合にはメニュの描画の「アニメ塗り用設定にする」をチェックするとアンチエイリアスが無効になり直線補完が無効になりまた透明度も255の不透明になりこのような絵を描くには最適になります。このチェックを外すと元の設定に戻ります。
ただ現在の版では塗りつぶしの機能は拡張されていますのでこの欠点は解消されています。

下図の左は通常の設定の場合、右はアニメ塗り用設定の場合です。

このような設定にするとパレットの筆透明度は255となり筆のエッジは均一となりこれらコンポはグレーとなり変更できなくなりますし下図右の○印のように直線補完は無効になります。
注意
「アニメ塗り用設定にする」をチェックすると筆の透明度は255の不透明になります、そしてパレットの透明度のスクロールバーがグレーになって変えられなくなります、そしてこの設定は一旦終了して再起動してもそのままですので透明度のスクロールバーがグレーになって変えられなくなったバグったなどと慌てる人がいるようなので注意して下さい。



あるページにHyper-Paintは「シャープな線の描き方が難解である。デフォルトでは線の両サイド1px分が半透明になるが、後述する設定にして、同じ線を1pxもずらさずに3回上書きすれば、かなりシャープになる。曲線・斜め線もきれいに描ける。水彩画などを描く場合には重ね書きする度に濃くなっていくのがいいのかもしれない。」などと書いているがここで書いている「シャープな線」というものが意味不明である、パソコンの画面はある一定の広さの四角の点の集まりとして画像を表現しているがこのことは全ての点は整数の位置にしか点を置けないことを意味するこれが原因でそのままでは線が階段状になりいわゆるシャギーが出るのでこのシャギーを目立たなく滑らかに見えるように各点の周りに半透明の点を適切に置きギザギザが目立たないように補完を行うのである。これが「シャープな線でなくなる原因の一つである。また通常の筆は中心が濃く周辺が薄いようになっているこれも原因なわけでまた前述の二つがそのようにならないようにしても筆の透明度が完全に不透明でなければ「シャープな線」にはならないのである。
それで上記の文を書いた人はどうやらこれらの事柄を理解していないしこの人の言う「シャープな線」というものが私の説明のようなものではないようなので単なるこの人特有な感じ方のようだ。web上にはこのように思い込みが多く誤解をばらまくような記述が多く困ったものである。特に幾つかのソフトを使うことができるようになったと思うと途端にいっぱしの評論家になったつもりで勝手な事を書く人が多いのも困ったことである。
それにシャープな線を描くための設定は「アニメ塗り用設定にする」をチェックすると一発でできるので、「難解」というのははなはだ心外なことである。但し前述の説明のようにシャギーがでる、この両者の両立はできない。
Hp126D32よりこれの欠点を緩和する機能を取り付けた。つまり塗りつぶす範囲の枠線にアンチエイリアスがかかっていても1ドット広く塗ることにより範囲の枠線周りに微妙な塗り残しが出ないようにする機能です。この機能は殆どのペイントソフトには無い機能でちょっとした機能ではあるがある意味画期的な機能と思っている。

塗りつぶし特有の輪郭廻りの塗り残しの無い「塗る範囲を指定ドット広く」の機能の説明


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